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「古くて新しい話」

社史編集の柴田です。

この4月2日、三洋電機社長の井植敏雅氏が辞任したとの記事を見ました。
銀行などの思惑が複雑に絡み合った中の辞任劇です。井植氏は数日後の取締役会に工場の作業着姿で現れ、議事終了後銀行出身の役員に「あなたはメーカーの人間です」と作業着を送ったといいます。

その記事を見て、2年前に出席した同社の記者会見時の模様を思い出しました。
会場は江東区・有明の東京ビッグサイト。スポットライト輝く豪勢な雰囲気の中、当時のCEO野中ともよ氏が堂々と新製品発表の壇上に立っていました。野中氏は独特の芝居がかったスピーチで、新製品がいかに良いものかを説きます。
それに比べ、井植氏の存在は希薄に感じられました。説明会というよりは野中氏の独演会に近い雰囲気の中、隣にいた記者がつぶやいた言葉が忘れられません。
「なんだか末期の中国の王朝みたいだな」
話は変わりますが、この4月23日、元ロシア大統領のボリス・エリツィン氏が亡くなりました。かつてクーデターに対抗し、戦車の上からロシア国民に抵抗を呼びかけた雄姿は未だに鮮明ですが、それはもう16年前の出来事になります。
当時、ロシアは停滞の国、日本は躍進の国という印象を持つ方が多数派だったように思いますが、現在この評価が真逆になっているのは周知の通りです。
一人の指導者の死に、国だけではなく、文明、会社、人の進歩とはなんだろうということを考えさせられます。

歴史というのは、古くて新しいテーマを考えさせられる素材です。
最近ニュースでしばしば親子や兄弟の争いの果ての事件を目にしますが、そういった題材はギリシャ古典がよく扱ってきたものです。ただし、記録されていなければその事件は風化するばかり。書経や史記、ギリシャ演劇集といった記録がなければ、今日のわれわれには知る由もなかったでしょう。

多くの会社では、中身は様々ですがこうした古くて新しい問題をかかえています。コストを抑えたい。利益を上げたい。そうした問題に取り組む時、過去にも同様の問題に立ち向かった先人がいることを知ったら、どんなに勇気が湧くでしょう。しかし、それには記録が必要です。そういった意味で、弊社の
社史制作がその一助になれば、こんなに幸いなことはありません。
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